作ったことのある人間が、作ります。 株式会社エム・ジー・ケイは、macOS 向けアプリを2本、企画から開発・ストア公開・サポート窓口の運営まで自社で行っています。そこで得た知見を、他社様の業務アプリ・ユーティリティ開発としてご提供するのが、このサービスです。
こんなご相談に応えます
アプリ開発のご相談は、「アプリを作りたい」から始まることはほとんどありません。たいていは「この作業をなんとかしたい」「このデータを安全に扱いたい」という業務の困りごとから始まります。アプリ化を検討する際に論点になりやすいのは、次のような場面です。
社内の定型作業を、そのままアプリにしたい
毎日繰り返しているファイルの整理、名前の付け替え、台帳への転記。Excelのマクロや手作業でしのいでいるものの、担当者が変わるたびに動かなくなる、手順書が更新されない、という状態です。作業の手順が決まっているなら、それはアプリにできます。人が覚えておく必要のある手順を、画面と処理の側に移してしまうという考え方です。
クラウドに上げられないデータを扱いたい
個人情報、契約書、取引書類、まだ公開していない商品情報。社内規程や取引先とのお約束で、外部サービスへアップロードできないデータは少なくありません。当社自身も「便利なツールはあるが、社内で承認が下りない」という場面を何度も経験しました。手元の端末の中だけで完結するアプリであれば、この壁を越えられる場合があります。
既存のSaaSが、自社の業務の形に合わない
機能は豊富だが自社が使うのは一部だけ、料金は使わない人数分もかかる、項目名が自社の呼び方と違うので現場が混乱する。ツールに業務を合わせるうちに、かえって手間が増えてしまうケースです。自社の業務が特殊なのではなく、汎用のサービスが自社向けに作られていないだけ、ということもあります。
まず小さく作って、現場で試したい
いきなり全社導入の大きなシステムを作るのではなく、ひとつの部署、ひとつの作業から試したい。使ってみて違えばやめられる規模で始めたい。この進め方に、デスクトップアプリはよく合います。サーバを用意せず、使う人の端末に入れるだけで試せるためです。
MGKのアプリ開発の考え方 ──「手元で完結する」を第一に
私たちがアプリを設計するとき、最初に決めるのは機能ではありません。「そのデータを、どこまで外に出さずに済ませられるか」です。ここを最初に決めておくと、後の設計判断がぶれません。
クラウドに送らない設計を、まず検討する
一般的なアプリは、便利さのためにデータをサーバへ送ります。分析のため、同期のため、あるいは「とりあえず後で使えるように」。しかし業務で扱うファイルが契約書や請求書、個人情報を含む書類であるとき、その「とりあえず」が導入の障壁になります。私たちはまず、通信をしない構成で要件を満たせないかを検討します。満たせないときにだけ、必要最小限の通信を設計に加えます。
オフラインで動くことは、機能である
ネットワークに繋がっていなくても動くことは、単なる制約ではなく利用者にとっての価値です。回線が不安定な現場でも、外出先でも、サービス提供者側の障害の影響を受けずに使えます。買い切りのアプリであれば、提供側の都合でサービスが終了して使えなくなる、という不安も小さくなります。
自社アプリ2本が、この設計の実例です
この考え方は、机上のものではありません。当社が共同開発し、販売元として公開している MetaMiru(メタミル) と Local BOX(ローカルボックス) は、いずれも完全にオフラインで動作し、お客様のファイルやデータを外部へ送信しません。メタデータの確認・編集も、取引書類の保管・管理も、すべてお使いの Mac の中だけで行われます。自分たちが提供する側として、この設計で運用しています。詳細はサポートページをご覧ください。
作って終わりにしない
アプリは公開した日から、利用者からのお問い合わせが届き、OSの更新が来て、想定していなかった使われ方が見つかります。私たちは自社アプリのサポート窓口(apps@mgkinc.co.jp)を自分たちで運営しているため、公開後に何が起きるかを想像ではなく経験として知っています。その前提で、最初の設計をご提案します。
自社で作って公開しているアプリ
当社が企画・開発に携わり、ストアで公開している macOS アプリは次の2本です。他社様からのアプリ開発のご依頼については、公開できる実績がまだございません。そのため私たちは「開発実績多数」とは申し上げず、自社の2本で実証した設計と運用の経験を根拠としてご提供しています。
MetaMiru(メタミル) と Local BOX(ローカルボックス) は、株式会社エフ・ジー・エルとの共同開発によるアプリです。販売元は当社(株式会社エム・ジー・ケイ)です。
| アプリ | 用途 | 対応OS | 価格の考え方 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| MetaMiru(メタミル) | Word・Excel・PowerPoint・PDF・画像のメタデータ(プロパティ情報)の確認・編集・削除。写真の位置情報の削除にも対応。 | macOS | 無料 | ファイルをドロップするだけで使える。完全にオフラインで動作し、データを外部へ送信しない。 |
| Local BOX(ローカルボックス) | 請求書・領収書などの取引書類を、電子帳簿保存法の考え方に沿って保管・管理。 | macOS | 有償(Mac App Store を通じた買い切り購入。販売価格は Mac App Store の表示価格をご確認ください) | お使いの Mac の中だけで保管・管理。完全にオフラインで動作し、データを外部へ送信しない。 |
※ Local BOX は電子帳簿保存法の要件への適合を保証するものではありません。要件の充足は保存方法・運用体制により異なるため、制度上の適否は顧問税理士など税務の専門家にご確認ください。
この2本は、性格の異なる2つの型を意図的に作り分けたものでもあります。MetaMiru は「ひとつの作業を、迷わず終わらせる」道具型。Local BOX は「書類を貯めて、後から探せる」保管型です。どちらの型に近いかで、画面設計もデータの持ち方も大きく変わります。ご相談の際は、まずこの見極めから入ります。
販売条件・お支払い方法・返品や返金の取り扱いについては、特定商取引法に基づく表記および購入元である各アプリストアの規約に準じます。
ご提供メニュー
企画の入口から公開後の改善まで、必要な工程だけを選んでご依頼いただけます。「要件整理だけ」「ストア申請の部分だけ」といった単独のご依頼も承ります。
| メニュー | 内容 | 主な成果物 |
|---|---|---|
| ① 業務ヒアリングと要件整理 | 現在の作業手順を実際に見せていただき、どこをアプリにすると効くのかを切り分けます。アプリにしない方がよい部分も併せてお伝えします。 | 業務フロー図/要件整理メモ/対応範囲の合意 |
| ② UI設計・試作 | 画面と操作の流れを先に作り、実際に触っていただきます。作り込む前に「これは違う」に気づくための工程です。 | 画面設計/操作フロー/動く試作 |
| ③ macOS/Windows デスクトップアプリ開発 | 要件に応じて開発します。手元で完結する構成を基本とし、必要な場合のみ通信やデータ連携を設計に加えます。 | アプリ本体/動作確認の記録/簡易操作マニュアル |
| ④ App Store 等への公開申請対応 | ストア掲載に必要な情報・画像・説明文の準備と、審査提出および指摘対応を代行します。社内配布のみの場合は配布方法をご提案します。 | ストア掲載素材/申請対応/審査指摘への修正 |
| ⑤ プライバシーポリシー・特商法・サポート体制の整備 | アプリごとのプライバシーポリシー、有償販売時の表記、問い合わせ窓口の設計まで。当社が自社アプリで実際に整備している一式が下敷きです。 | ポリシー文案/表記の整理/窓口の運用手順 |
| ⑥ 公開後の改善 | お問い合わせ内容の整理、OS更新への追随、機能追加。使われ方が分かってからの改善が、いちばん効きます。 | 改善計画/更新版のリリース |
料金は、ご要望の範囲・対象OS・公開形態によって大きく変わるため、個別お見積もりとさせていただいています。まずは現在の作業を拝見したうえで、範囲とお見積もりをご提示します。当社の他のサービスについてはサービス一覧をご覧ください。
Webサービスではなく「アプリ」を選ぶ判断基準
何でもアプリにすればよい、というものではありません。Webサービスの方が明らかに向いている業務もあります。ご相談の初期段階で、私たちは次の観点をご一緒に確認します。
オフラインで動く必要があるか
回線のない現場、通信が不安定な環境、あるいは「サービス提供側が止まっても業務を止めたくない」という要件があるなら、手元で動くアプリが有利です。逆に、常時オンラインを前提にできるなら、Webの方が配布も更新も簡単です。
データを外に出せるか
いちばん大きな分岐点です。社内規程や取引先との取り決めで外部へ持ち出せないデータなら、手元で完結するアプリが現実的な選択肢になります。持ち出せるのであれば、Webの利点(どの端末からでも使える・共有しやすい)を取りにいけます。
継続課金か買い切りか
月額の積み上がりを避けたい、利用者に長く持っていてほしい、というならストア経由の買い切りという形が取れます。継続的に機能を足していく前提なら、Webサービスとして継続課金にした方が、提供側も利用者も無理がありません。
使う人は何人か
同時編集や共有が中心なら、素直にWebです。ひとりまたは少人数がそれぞれの端末で使うなら、アプリの方が速く、余計な同期の悩みもありません。
| 観点 | アプリが向いている | Webサービスが向いている |
|---|---|---|
| ネットワーク | オフラインでも使う必要がある | 常時オンラインを前提にできる |
| データの持ち出し | 外に出せない・出したくない | クラウド保管が許容される |
| 課金の形 | 買い切りで手元に持ちたい | 継続課金で常に最新版を使いたい |
| 対象人数 | 個人〜小規模チームがそれぞれ使う | 多人数で共有・同時編集する |
| 処理の重さ | 手元の端末の性能を使いたい | サーバ側でまとめて処理したい |
| 更新の頻度 | 仕様が比較的安定している | 頻繁に改修していく |
実際には「アプリで作るが、一部だけWebと連携する」といった中間の形になることも多くあります。最初にどちらかへ決め打ちせず、業務の実態から選ぶことをおすすめしています。
進め方
ご相談(無料・60分・オンライン)
現在の作業と、困っている点をお聞かせください。この時点で仕様が固まっている必要はまったくありません。実務メモ:可能であれば、実際に使っているファイルの見本や画面をご用意いただけると、この60分の精度が大きく上がります。
要件整理
作業手順を分解し、アプリにする範囲としない範囲を線引きします。実務メモ:ここで「作らない機能」を決めることが、いちばん費用と期間に効きます。あれば便利な機能は、公開後に使われ方を見てから足す方が確実です。
試作(プロトタイプ)
画面と操作の流れを先に作り、現場で触っていただきます。実務メモ:触ってみて初めて出てくる「そこはこの順番じゃない」という声が、最も価値のある情報です。この段階の作り直しは、開発後の作り直しよりはるかに軽く済みます。
開発
合意した範囲で開発を進めます。区切りごとに動くものをお渡しし、実データでご確認いただきます。実務メモ:本番に近いデータで確認することを重視しています。件数が少ないデータでは見つからない不具合があるためです。
ストア申請・配布準備
ストア掲載素材の準備、審査提出、指摘への対応を行います。社内配布のみの場合は、その配布方法を整えます。実務メモ:審査は一度で通るとは限りません。指摘を受けてからの修正期間を、スケジュールにあらかじめ見込んでおきます。
公開・改善
公開後は、お問い合わせ内容とOS更新の状況を見ながら改善を続けます。実務メモ:問い合わせは「不具合の報告」より「使い方が分からない」の方が多く届きます。その多くは、画面の言葉を直すだけで減らせます。
よくあるご質問
Q. Windows 向けのアプリも作れますか?
A. はい、承ります。当社が公開している自社アプリは現在いずれも macOS 向けですが、ご提供メニューの③のとおり、Windows デスクトップアプリの開発にも対応しています。両OSに対応させるか片方に絞るかは、費用と利用実態の兼ね合いでご一緒に判断します。
Q. まず小さく試すことはできますか?
A. できます。むしろ、その進め方をおすすめしています。ひとつの作業・ひとつの部署に絞って試作し、現場で使ってみてから範囲を広げる形です。デスクトップアプリはサーバを用意せずに配布できるため、小さく始めやすいという利点があります。
Q. ストア審査の対応は、どちらが行いますか?
A. ご希望に応じてどちらでも対応できます。当社が申請作業と審査対応まで代行する形(メニュー④)と、お客様の開発者アカウントで申請いただき当社が支援に回る形があります。なお、審査の可否や所要期間はストア運営側の判断によるため、当社が結果や期間をお約束することはできません。
Q. 電子帳簿保存法への対応は、どこまでしてもらえますか?
A. 当社の自社アプリ Local BOX は「電子帳簿保存法の考え方に沿って」書類を保管・管理できるよう設計していますが、電子帳簿保存法の要件に適合するかどうかは、お客様の業務の実態・保存方法・運用体制によって異なります。当社は法令の解釈や適合の可否を判断・保証する立場にはありません。制度上の要件については、必ず顧問税理士など税務の専門家にご確認ください。そのうえで、確認いただいた要件を満たす仕組みをどう作るか、という部分をご一緒に設計します。
Q. 公開後の保守はどうなりますか?
A. 公開後の改善・OS更新への追随・お問い合わせ対応の支援を、メニュー⑥として個別にご相談のうえ承ります。OSの大きな更新のたびに動作確認が必要になるため、公開して終わりではなく継続的に見ていく前提でご提案しています。
Q. 開発したアプリの権利はどうなりますか?
A. 成果物の権利の取り扱いは、ご契約時に個別に取り決めます。お客様に帰属させる形も、当社が保有し利用許諾する形も可能です。公開の形態によっても最適な形が変わるため、ご要望を伺ったうえでご提案します。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
A. ご要望の範囲・対象OS・公開形態によって大きく変わるため、個別お見積もりとさせていただいています。無料相談の場で、範囲の切り分け方と概算の考え方をご説明します。
まずはご相談ください
「この作業、アプリにできますか?」「このデータは外に出せないのですが、方法はありますか?」——その段階のご相談で構いません。仕様書をご用意いただく必要はありませんし、社内で企画が固まっている必要もありません。
初回相談は無料・オンラインで全国対応・所要60分です。現在の作業を拝見し、アプリにする範囲、Webに任せる範囲、そもそも作らなくてよい範囲を切り分けてご提示します。「アプリにすべきか、Webサービスで足りるのか」の切り分けだけのご相談でも構いません。お話を伺ったうえで、アプリを作らない方がよいと判断した場合は、その旨を率直にお伝えします。私たちは机上の空論を売らないことを姿勢としており、自分たちが自社アプリで実際にやってきた範囲でしか、お引き受けしません。
お問い合わせフォームのご相談カテゴリには「⑥ アプリ・ソフトウェア」をご用意しています。こちらをお選びのうえ、お困りの内容をお書き添えください。すでに公開中の当社アプリについてのご質問は、サポートページおよび apps@mgkinc.co.jp のアプリサポート窓口で承っています。