MGKのコーポレートサイトを、WordPressから静的HTMLへ移行しました。会社案内、サービス紹介、記事、アプリのサポート情報とプライバシーポリシーをHTMLで公開し、お問い合わせの受付はFORM CONTACT(form-contact.jp)へ分離しています。従来のページURLは維持しました。
使う仕組みを減らして、運営の負担を軽くする
WordPressは、管理画面から記事を更新できる便利な仕組みです。一方で、本体・テーマ・プラグインの更新や、脆弱性情報の確認を継続する必要があります。私たちも、サイトの情報を育てる作業と、公開システムを維持する作業の両方を行ってきました。
今回見直したのは、MGKのサイトに必要な機能です。会社のことやサービスを伝え、記事を読んでもらい、アプリの使い方やプライバシーポリシーを確認してもらう。これらの情報は、あらかじめ用意したHTMLを届ける構成で提供できます。
公開側にCMSの管理画面やデータベース接続、プラグインの実行処理を置く必要がなくなれば、その部分を狙った攻撃への対処も減らせます。使う仕組みを絞ることが、今回の判断の中心にあります。
使っていない機能の脆弱性まで、いつまで気にし続けるのか
「また更新が来た」「このプラグインは影響を受けるのか」「使っていない機能にも対応が必要なのか」。サイトの情報を更新したいだけなのに、維持する仕組みの確認に時間を取られる。私たちは、この負担を見直したいと考えました。
WordPressを運用するなら、本体だけでなく、テーマやプラグインも継続して管理する必要があります。WordPress公式も、プラグインを最新に保つことを案内しています。WordPress公式:プラグインの管理
画面で使っていない機能でも、そのコードをサーバーに置いていれば、更新や削除の判断が必要になります。無効化と、ファイルそのものを置かないことは同じではありません。影響の有無は個々の仕組みによりますが、MGKの情報発信に不要な処理まで維持し続ける必要はないと判断しました。
脆弱性情報が出るたびに不安になる運用から、必要なものだけを公開する運用へ。静的HTMLへの移行は、そのための選択です。AIにHTMLの更新を支援させられる今、管理画面を持たない運用も現実的になりました。
AI時代には、攻撃され得る箇所をできるだけ少なくする
AIは、サイトを作る側にも、攻撃する側にも使われます。英国の国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)は、AIによってサイバー侵入の一部が効率化し、脅威の頻度や強度が増していくと評価しています。NCSCの評価資料
私たちは、情報発信が中心の企業サイトでは、まず静的HTMLで必要なことを実現できるかを考える方針にしました。会員機能や決済など、動的な処理が必要な場合は、その機能に合った構成を選びます。
静的サイトでも、サーバーや公開用アカウントの保護、外部スクリプトの管理、バックアップは必要です。安全を保証する魔法ではありませんが、管理すべき対象を小さくする効果はあります。
MGKの新サービス「FORM CONTACT」を先行導入
情報を掲載するだけなら静的HTMLで構成できますが、お問い合わせの受付には、入力内容の確認やメール送信といった処理が必要です。
そこで採用したのが、FORM CONTACT(form-contact.jp)です。MGKの案内ページから専用のフォームへ進み、必要事項を入力して送信できます。受付の処理をフォーム側にまとめることで、MGKの公開サイト内に送信用のPHPやWordPressを置かずに済みます。
フォームを外部へ分けた後も、通知が届くこと、入力内容を確認できること、迷惑送信への対策が機能することは大切です。サイトとフォームを一緒に確認し、問い合わせの入口として運用していきます。
フォーム作成から集計・対応管理まで、一つのサービスへ
FORM CONTACTは、単に問い合わせメールを送るだけでなく、目的に合わせたフォーム作成と、その後の集計・対応管理をつなぐサービスとしてMGKが開発しています。問い合わせ、アンケート、申込などに合わせて入力項目を組み立て、確認画面を経て送信する構成です。
まずはMGKのお問い合わせ窓口で先行運用します。サービス全体の一般提供やアプリの配布については、準備が整い次第ご案内します。
- 目的に合わせてフォームを作成:入力項目を組み合わせるフォーム作成、送信前の確認、通知メール・控えメール、限定URLの仕組みをWeb側に実装しています。
- 届いた内容を手元で集計:開発中のMacアプリでは、受信メールに添付された回答データを手動で取り込み、集計やExcelで扱えるCSV出力につなげます。
- 返信漏れを防ぐための対応管理:Macアプリでは「未対応・対応中・完了」とメモで状況を管理する機能を開発しています。メールの返信は、普段のメールソフトで行います。
- Windows・Macでの利用を目指す:Mac向け無料アプリを先に開発し、Windows版は今後対応する予定です。両OS向けアプリの一般配布は、まだ始まっていません。
現時点で、アプリがメールボックスから自動受信する機能や、アプリ内からメールを返信する機能は提供していません。メールは普段のメールソフトで受信し、アプリ側で集計・対応状況を扱う構成から準備しています。
静的なサイトで情報を伝え、フォームで受け付け、手元のアプリで内容を活用する。サイトをシンプルに保ちながら、受付後の仕事まで扱えるサービスを目指します。
FORM CONTACTのサービスサイト / 導入に関するお問い合わせ
AIが、HTMLを更新する作業を支える
以前は、HTMLを直接更新するには担当者の技術的な負担が大きく、CMSの管理画面が必要になる場面が多くありました。現在のMGKでは、AIに変更内容を伝え、HTMLやCSSの編集を支援させています。
ただし、AIが書き換えたものをそのまま公開する運用にはしません。内容とリンクを確認し、パソコンとスマートフォンで表示を確かめ、戻せる状態を用意して公開します。伝える内容と最終的な判断は、人が担います。
URLと、アプリからのリンクは変えない
構成を変えても、読者やアプリ利用者が使っているURLは大切な入口です。記事のURLに加え、アプリやストアから参照されるサポートページ、プライバシーポリシー、日本語・英語の案内も引き継ぎました。
検索エンジンやAIが情報を理解するために、タイトル、説明文、見出し、構造化データ、内部リンク、サイトマップも確認しています。静的HTMLへ変えただけで検索順位が上がるとは考えていません。これまで公開してきた情報を保ちながら、運用を簡素にするための移行です。
よくあるご質問
WordPressを使っているサイトは、すべて静的HTMLに変えた方がよいですか?
必要な機能と運用体制によります。複数人で頻繁に投稿するサイトや、会員・決済機能を持つサイトではCMSが合う場合があります。MGKは、情報発信を中心とする自社サイトの機能と更新方法を確認したうえで移行しました。
静的HTMLでも問い合わせフォームを設置できますか?
できます。MGKでは、静的なお問い合わせ案内ページからFORM CONTACTのフォームへ進む構成にしています。メール送信などの受付処理はフォーム側で行います。
静的化すると、検索やAIからの流入は増えますか?
静的化だけで流入の増加は保証できません。URLや本文、SEO情報を維持し、公開後の検索状況を確認することが必要です。
自社サイトの構成から、一緒に考えます
「WordPressの更新を追い続ける負担を減らしたい」「今のサイトを静的HTMLへ移せるか知りたい」。その段階からご相談いただけます。必要な機能、更新頻度、アプリや外部サイトからのリンクを確認し、移行後の運用まで含めて検討します。